- こうかん
- I
こうかん【交感】感応し合うこと。IIこうかん【交換】(1)物と物とをとりかえること。 やりとりすること。
「物々~」「意見を~する」
(2)個人または集団の送り手と受け手の間で, 財やサービスのやりとりが行われること。 経済のみならず社会関係の維持・創出と深く関わる。(3)民法上, 当事者が互いに金銭以外の財産の所有権の移転をなすという契約。IIIこうかん【交歓・交驩】互いに親しく交わり楽しむこと。IV「~会」
こうかん【光冠・光環】(1)太陽や月の周りにできる視半径二~三度の小さな光の輪。 内側が青色, 外側が赤色を帯びる。 空気中の水滴によって光が回折して生じる。 コロナ。(2)太陽のコロナのこと。Vこうかん【公刊】出版物として広く世間一般に出すこと。 刊行。VI「学位論文を~する」
こうかん【公館】大使館・公使館・領事館など外交機関の建物。VII「在外~」
こうかん【向寒】寒(カン)の時期に向かうこと。 日増しに寒くなること。 手紙文で, 時候の挨拶(アイサツ)に用いる。⇔ 向暑「~の候」VIIIこうかん【好感】好ましいと思う感情。 よい感じ。IX「~のもてる人」「~をいだく」
こうかん【好漢】気性のさっぱりした愛すべき男。 快男子。X「~よく自重せよ」
こうかん【巷間】ちまた。 世間。XI「~のうわさ」「~伝えるところによれば…」
こうかん【後勘】(1)後日のとがめだて。「~おそろしく候/保元(下)」
(2)のちのちのことまでよく考えること。XII「さすがの松永弾正も~やなかりけん/甲陽軍鑑(品六)」
こうかん【後患】あとに残る心配事。 後日に起こる難儀。XIII「~の根を絶つ」
こうかん【後漢】(1)中国, 五代の一。 後唐・後晋の臣, 劉知遠が建てた中原の王朝(947-950)。 都は大梁。 二世四年で部将の郭威に滅ぼされた。(2)⇒ ごかん(後漢)XIVこうかん【校勘】古典の刊本や写本の校異を調査して, 誤りを正したり, 異同を明らかにすること。XVこうかん【槓桿】レバー(lever)の訳語。 てこ。XVIこうかん【江漢】中国の長江と漢水。XVIIこうかん【浩瀚】広大なこと。 特に, 書籍の巻数やページ数の多いこと。 また, そのさま。「~なる幕末史を編輯して/一隅より(晶子)」
﹛派生﹜~さ(名)XVIIIこうかん【皇漢】皇国と漢土。 日本と中国。XIXこうかん【鋼管】鋼製の管。XXこうかん【降鑒】神が天にあって人間界を見守ること。XXI「皇祖の霊や天より~し/日本開化小史(卯吉)」
こうかん【高官】高い地位の官職。 また, 高い地位にある官吏。XXII「外務省の~」「高位~」
こうかん【黄巻】〔昔中国で, 書籍の虫食いを防ぐために黄蘗(オウバク)で染めた黄色の紙を用いたことから〕書物の異名。
Japanese explanatory dictionaries. 2013.